沈黙する神

おはようございます。ひたちなか教会の小宮山です。

 聖書に記されている神様は、人々に話しかける神です。話しかける相手はある特定の個人であったり、民の指導者であったりするのです。現代においては、聖書によって人々に語りかけています。


 神様は語りかけるのと同時に沈黙する神でもあります。詩編の22編には神様に対する悲痛な叫びが聞こえます。

 「わたしの神よ、わたしの神よ なぜわたしをお見捨てになるのか。 なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず 呻きも言葉も聞いてくださらないのか。」(2節)

 ここで、この詩人は神様に対して自らは見捨てられたと感じています。それまで近くにいていつも助けてくれた神様が、あたかも遠くにいってしまったかのように感じています。言うなれば、彼は裏切られたと感じているのです。


 神様はこの詩人を見捨ててしまったのでしょうか。神様は決してそのようなことをするお方ではありません。神はこの時、語りかけるのを止め、沈黙をしているのです。語りかけるのではなくて、沈黙の神としてこの詩人を見つめているのです。

 聖書が教える神様は、時に沈黙をなさいます。神に祈っても答えてくださらない。これは大変しんどいことです。しかし、神は沈黙しておられる。このことを知る時に与えられる忍耐は、やがて希望へと変えられます。こうした希望をもつことは信仰を持つことの醍醐味なのです。どうぞ、苦しい時にこそ、沈黙の神に思いを馳せてください。

【 礼拝 】      

・2024年10月13日(日)

【メッセ-ジ】

「 主は御心を行われる 」 

    岡本 惠代理牧師  

・聖書:ヨハネ6:5~11節

・讃美歌:545番,9番,

     494番,542

 

お知らせ

     2024.10.6(日)礼 拝 

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