沈黙する神

おはようございます。ひたちなか教会の小宮山です。

 聖書に記されている神様は、人々に話しかける神です。話しかける相手はある特定の個人であったり、民の指導者であったりするのです。現代においては、聖書によって人々に語りかけています。


 神様は語りかけるのと同時に沈黙する神でもあります。詩編の22編には神様に対する悲痛な叫びが聞こえます。

 「わたしの神よ、わたしの神よ なぜわたしをお見捨てになるのか。 なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず 呻きも言葉も聞いてくださらないのか。」(2節)

 ここで、この詩人は神様に対して自らは見捨てられたと感じています。それまで近くにいていつも助けてくれた神様が、あたかも遠くにいってしまったかのように感じています。言うなれば、彼は裏切られたと感じているのです。


 神様はこの詩人を見捨ててしまったのでしょうか。神様は決してそのようなことをするお方ではありません。神はこの時、語りかけるのを止め、沈黙をしているのです。語りかけるのではなくて、沈黙の神としてこの詩人を見つめているのです。

 聖書が教える神様は、時に沈黙をなさいます。神に祈っても答えてくださらない。これは大変しんどいことです。しかし、神は沈黙しておられる。このことを知る時に与えられる忍耐は、やがて希望へと変えられます。こうした希望をもつことは信仰を持つことの醍醐味なのです。どうぞ、苦しい時にこそ、沈黙の神に思いを馳せてください。

お知らせ

【 礼拝 】      

・2024年5月19日(日)

【メッセ-ジ】

「 聖霊の働きに包まれて 

         坂本紀夫引退教師  

・聖書:使徒2:1~13

・讃美歌:546番,500番,

           499番,540番

〒312-0003

茨城県ひたちなか市足崎1474-307 

TEL 029-272-5017

 

メールでの問い合わせは問い合わせフォームからメッセージをお寄せください

     2024.5.12(日)礼 拝 

  2024年 年間教会標語

 日本キリスト改革派

   ひたちなか教会

アクセスカウンター